​映画 「風と舟」(英題:The Wind and the Boat)

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2018-04-17 16:00:00 〜 2018-04-24 15:59:59
監督:藏𠩤潔司
助監督:坂藤奈央美
MC:Jeity
Asst.:秋夢乃

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作品情報

藏𠩤潔司(監督)

​プロフィール

1985年5月28日生まれ 福岡県出身 (現在32歳)

東京フィルムセンター映画・俳優専門学校 映画監督専攻 卒業。18歳の頃より8年間映写技師として働いてきた経験を持つ。その間に映画製作を学び、21歳の時に製作を開始した短編映画『太陽の石』が学内映画祭で "年間最優秀作品賞"など多数受賞し、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009短編部門にて"最優秀作品賞/川口市民賞"を受賞。実写で全編シルエットのみで描かれた斬新かつ幻想的な本作は、アカデミー賞の前哨戦であるロサンゼルス国際短編映画祭2009にノミネートされハリウッドで上映される他、ニューヨーク国際インディペンデント映画祭2009で"最優秀国際ファンタジー短編賞"を受賞するなど、国内・海外で高く評価されている。そして2012年に製作した短編映画『白黒ギツネと光の洞窟』は、モントリオール世界映画祭2012にて上映される。

2013年、自身の制作会社を設立し、2014年2月に京都・嵐山で短編時代劇『風と舟』を撮影。その斬新な映像美と演出が認められ、ハワイ国際短編映画祭2014、ニューヨークシティ国際映画祭2015にて上映される。南カリフォルニアで開催された国際映画祭Indie Fest USA 2015においては、長編・短編作品全てを抑えて映画祭グランプリと最優秀アジア映画賞をW受賞した他、最優秀監督賞、最優秀撮影賞、最優秀短編映画賞にノミネートを果たす。

現在、様々な企業の社長より依頼を受けて、プロモーション映像や会社紹介映像なども手掛けている。

WebSite: kiyoshi-kurahara.com

「風と舟」

​作品情報 国内・NYで最優秀賞などに輝く藏原潔司監督の2014年制作映画。 かつてない美しい映像と音楽で綴られる短編時代劇。ハワイ国際短編映画祭2014、ニューヨークシティ国際映画祭2015にて上映され、アメリカの映画祭 Indie Fest USA2015 にて長編・短編含めた映画祭最高賞《Best of Festival》を受賞。《Best Asian Film》も受賞し、最優秀監督賞、最優秀撮影賞、最優秀短編映画賞にノミネート、計2部門受賞 5部門ノミネートという大評価を受ける。

出演者

監督 藏𠩤潔司
助監督 坂藤奈央美
MC Jeity
Asst. 秋夢乃
 

QUESTIONNAIRE

1.監督になったきっかけはなんですか?

小学生から高校まで、ゲームクリエイターになってストーリーを描く事を目指していて、パソコンとプログラミングを学ぶ工業高校に入学するほど本気だったのですが、高校一年目にアルバイト先で皿洗いをしながら「自分の物語を最も良く表現できるものは何か?」と考えた時に「映画だ!」と思い直し、帰宅後に母に「映画監督になるけん」と宣言しました。それまで強く思っていた夢が一瞬にして「映画監督」へと変わったのですが、実質は表現手段が変わっただけで、「物語を描きたい」という部分は昔から変わっていません。

2.影響を受けた作品、監督

最も尊敬している映画監督は宮崎駿さんです。昔も今も変わりません。作品では、漫画原作版「風の谷のナウシカ」が最も大好きな物語です。

マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の短編アニメーション「岸辺のふたり」にとても感銘を受けました。

3.どんな時にアイディアが生まれるか

考えた時。起きている時も、寝ている時も。毎日、自分の求める映画の事ばかり考えています。

4.好きな言葉

「今やらずして、いつできる!?」

5.近年の日本映画について思うこと

世界を基準に客観的に見て申し上げますが、映画もテレビドラマもクオリティが低過ぎます。「1 スジ、2 ヌケ、3 ドウサ」どの要素も日本映画全盛期以降、進歩が止まってしまっています。おそらく要因は3つあります。

「1、時代的要因。時代の変化により映像産業が映画からテレビへ移り、製作予算も技術者もテレビ的表現へ流れた」

「2、環境的要因。撮影所および過去の映画産業が若手・新人教育を怠った。旧来の厳しい縦社会気質な現場が嫌いな、多くの才能ある純粋な若手達は、アニメ・ゲーム業界を目指していった」

「3、個人的要因。脚本を自ら書ける監督がいない。2と同じで、物語が自分で描ける才能豊かな人のほとんどはまず小説・漫画家・アニメーターを目指します。それ以外の、自分で脚本書けなくてもコミュ力高けりゃ現場回せるから監督やれるやーい。オラオラー!という人達が、過酷な映像現場を目指していった結果、残ります。いまや第一線のプロ監督は、自ら新しい物語を語る映像作家というより、人気原作映像化職人がほとんどという感じ」

そして今では大型テレビが普及し、海外コンテンツも気軽にテレビやモバイル画面で視聴できるようになり、テレビと映画、国境の差がほとんど無くなりました。世界レベルでクオリティを見比べられる時代です。日本映画業界も、これからは国内市場だけでなく海外でも人気を得られる作品を、より意識して創っていかねばならないと思います。

活路は必ずあると私は思っていますので、私はそれを目指して進んで参ります。

6.作品制作についてのこだわり

ストーリーとその表現。何をどう伝えるか。カット一つ一つに何を伝えるか考えて、意識しています。あとはカラーコレクションですね。

7.若い頃から貫いてきた思い

酒とタバコは一切していません。今後も無いでしょう。

8.将来どんな監督に

長編映画を創ったら、世界中を回って、映画を観る環境にいない子ども達に映画を届けて、感動や希望を贈ったり、純粋に映画を楽しんでもらいたいです。その為に進み続ける映画監督になりたいです。

9.今後どのような作品を作りたいか

時代劇やアクション、ファンタジー、アドベンチャー映画を創りたいです。

10.現場でのスタッフとのコミュニケーション

私は映画学校でハリウッドの監督から演出スタイルを学んだので、演出コミュニケーションは海外的なのかもしれません。キャストを現場でダメ出ししたり罵倒する事はまずありません。褒める事が多いですね。まずキャストの演技については、基本は本人のイメージで自由に動いてもらい、それを一度見ます。それから演出していきます。

スタッフについては、協力して手伝ってもらっているのですから、全スタッフが映画制作に対して嫌な気持ちにならないように、「映画制作に関わって良かった。楽しかった。」と思ってもらえるように、やりがいを持って参加してもらえるように、常に心がけています。

11.験担ぎなどしているか?している場合は内容教えてください

特に験担ぎしていません。が、おかげで天候に恵まれ、映画撮影する時は決まって大雪だったり、台風だったり、天気が大荒れです。周囲からは「嵐を呼ぶ映画監督」と認識されております。(⊛╹〰╹⊛)

12.映画監督という仕事の面白いこと、苦労する部分

自分の思い描いた物語、世界を映像化できるのは最高に楽しく、面白いです。とても良いカットが撮影できた時や、スクリーンで観客に作品を観てもらった時に、やりがいを感じます。苦労する点は、完成までの道のりはとても大変だという事です。とても多くの挑戦や困難、課題が待ち構えています。広大で自由なクリエイティブ面よりも、もっと地道な、資金面や製作準備などで、とても苦労が多いのかなと思います。

13.壁にぶつかった時の乗り越え方

何事も突破口は必ずあります。見つけ出すのみ。

14.自分はどんな人間だと思う?

小さい頃から夢を強く抱き、ひたすら追い求めてきた少年です。強い信念を持ち、諦めるという事を知らない無茶で無謀な者です。中学時代あたりは根暗な人間でしたが、現在はスーパーポジティブです。いつも夢と情熱で燃えたぎっています!