映画『モラトリアム・カットアップ』

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2020-05-26 16:00:00 〜 2020-06-02 15:59:59
監督:柴野太朗
俳優:守利郁弥
MC:原めぐみ

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作品情報

柴野太朗(監督)

1992年生まれ。幼少期よりビデオカメラ等の撮影機材に興味を持ち、自主映画の制作を始める。2015年、卒業制作作品「モラトリアム・カットアップ」で、第9回田辺・弁慶映画祭にてグランプリを受賞。その他、ぴあフィルムフェスティバル2015・入選、福岡インディペンデント映画祭2016・準グランプリなど、数々の映画祭にて評価される。2016年、テアトル新宿にて映画×演劇×音楽の複合上映イベント「モラトリアム・カットアップ・ショーケース」を企画・プロデュース。映画上映のほか、映画館での音楽ライブ・演劇公演・映画監督の三木聡らとのトークショー等を連日日替わりで開催した。2018年、映画「内回りの二人」がMOOSIC LAB2018短編部門にて準グランプリ他4冠を受賞。シンガーソングライター・町あかりが手がけた主題歌「長所はスーパーネガティブ!」のプロデュースも行うなど、映画という枠組みに拘らず幅広いジャンルで活動している。

「モラトリアム・カットアップ」

いつもの喫茶店に集い、意味の無いような時間を過ごす幼馴染みの四人組。主人公の「アナログ人間」フミヤは、そんな時間がずっと続いていくと思っていたが、気がつくと一人だけ取り残されてしまっていた。文章や音楽で用いられる「カットアップ」という手法からインスパイアされた、過去と現在、虚構と現実とが交錯する映像作品。

出演者

監督 柴野太朗
俳優 守利郁弥
MC 原めぐみ
 
 

QUESTIONNAIRE

1.この映画を撮ったきっかけはなんですか?
大学の卒業制作作品として撮った映画です。自分自身の映画作りのルーツでもある、8ミリビデオカメラを題材の中心として、その当時にできることを全て詰め込んだ集大成的な作品にしようと試みました。

2.影響を受けた作品・監督はいますか
作品制作後の話になりますが、三木聡監督にこの映画を気に入っていただけたことは、自分にとって大きなターニングポイントとなりました。
また、大林宣彦監督に作品を観ていただき、直筆でメッセージをいただけたことも、その後の映画作りの糧となっています。

3.普段どんな時にアイディアが生まれますか
断片的なアイディアは、散歩をしている時や音楽を聴いている時、映画や演劇などの創作物を観ている時に浮かびます。それを整理して形にする時はだいたい喫茶店の中です。

4.作品へのこだわりがあれば教えてください
作中の映像の一部は本当に8ミリカメラの実機で撮影をしたり、映像加工をしている部分もエフェクトではなく、実際にテープにダビングして画質や音質を落として再現するなど、細かい質感にはこだわりました。

5.今回の作品で一番苦労した点を教えてください
基本的には全工程で苦労していますが、脚本の執筆が特に時間がかかって大変だったような気がします。

6.今後どのような作品を作っていきたいですか
これは5〜6年前に撮った映画なので、自分で見返しても若さや勢いがあるなと感じるのですが、その勢いと今の感覚をうまく組み合わせた作品をまたつくってみたいと感じています。

7.撮影現場について、スタッフ・キャストとのコミュニケーションはどのようにとっていますか?
ピリピリせずになるべくリラックスしてもらい、撮影を楽しんでもらえるような現場にしたいと心がけています。スタッフ・キャスト問わず、躊躇せずに思ったことは口にできるよう、こちらからも積極的に聞くようにしていますし、そういった現場の空気作りが監督として大事なところかなとも思っています。

8.壁にぶつかった時の乗り越え方を教えてください。
すぐに温泉に行きます。