映画『CRYING BITCH』

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2020-09-15 16:00:00 〜 2020-09-22 15:59:59
監督:津野励木
俳優:佐伯日菜子
MC:佐々木ありさ
Asst.:すみきち

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作品情報

津野励木(監督)

18歳で単身アイルランドに留学し、映像制作を学ぶ。
帰国後、なぜか鉄板焼き屋で働きながら貯金をし、ニューヨークに移住。
専門学校で映画制作を学び、極悪インディペンデント映画会社トロマのメンバーとなり、
カルト映画の巨匠ロイド・カウフマン監督に師事。

ロイド氏の推薦により俳優デビューし、主要キャストの一員として出演した作品が
「MoMA」のベストムービー選:The Contenders2013に選ばれ、その月のプログラム表紙を飾り、
カンヌ国際映画祭にも出品される。

その後、血迷ってニューヨーク国連本部を主に、報道取材スタッフとして勤務。

ヒラリー・クリントンにマイクを向けた日に業務に満足し、退社。
2012年~帰国後は国内を舞台に主にTV番組やCMまた企業プロモーションPV、ミュージックビデオなどを監督。

映画予告編やプロモーション映像の編集なども手掛ける。
海外生活の経験を活かし、劇場公開映画の翻訳字幕、また同時通訳などの分野でも活躍。

「CRYING BITCH」

「妻の様子がおかしい。」 それは、一人の男と、彼に巻き込まれた男女の悪夢のような二日間。。 イケメンビジネスマンのケーイチ。美しき女性、里見を姉さん女房にもつ彼の人生は誰が見てもマキシマムリア充。 しかし、リア充を謳歌しすぎたが故に暴走するケーイチの女性関係。 ある日を境に妻の“異変”に気づき始める。 しかし、時はすでに遅く、異変とともに始まる阿鼻叫喚&地獄絵図の一夜。 80〜90年代のホラー映画にオマージュを捧げながら突き進む、スラップスティックホラーコメディバイオレンススリラー!

出演者

監督 津野励木
俳優 佐伯日菜子
MC 佐々木ありさ
Asst. すみきち
 

QUESTIONNAIRE

1.この映画を撮ったきっかけはなんですか?
この作品のエグゼクティブ・プロデューサーでもある春園幸宏さんから、「ホラー短編を撮って欲しい」とのお話があり、急遽脚本を書くところから始まりました。春園さんは、映画が好きすぎて、何本もの作品にエキストラで参加している方で、最近では、他の作品で主役などもされています。
そんな彼が、昔から抱いていた「自分の映画を作りたい」という思いが発展したものです。

2.影響を受けた作品・監督はいますか
ジョン・カーペンター監督「マウス・オブ・マッドネス」
サム・ライみ監督「死霊のはらわた2」

3.普段どんな時にアイディアが生まれますか
主に人間観察です。
電車で向かいに座ったケンカ中のカップル。駅前に毎日必ずいる半笑いの酎ハイおじさん。
異常に元気な角刈りのコンビニ店員。
などなど、日々の生活で見かけた、印象深かった人たちのことを記憶に残すようにしています。

4.作品へのこだわりがあれば教えてください
一般的に「B級」と片づけられてしまう映画たちが好きですが、
自分がストーリーを書く時は、キャラクターのセリフやちょっとした所作に気を使います。
「CRYING BITCH」でも、特に主人公の不倫男のちょっとしたセリフなど細かいところを
詰めていき、その人物に人間味を感じさせたいと思って演出していました。

5.今回の作品で一番苦労した点を教えてください
限られた撮影時間です。たくさんのカットを割って撮っている余裕がなく、
現場で打開策を練っていかなければいかないこともありました。

6.今後どのような作品を作っていきたいですか
日本映画にはジメジメした作品、監督のポエムみたいな作品が多いと感じています。
僕は、そういうものではなく、単純に「あー面白かった」と思ってもらえるような作品を
作っていきたいです。現在準備中の新作「MAD CATS」という長編作品は、ワーキャー楽しんでもらえる純粋なエンタメをを目指しています。

7.撮影現場について、スタッフ・キャストとのコミュニケーションはどのようにとっていますか。
セリフ回しや動きにこだわりがある部分は、自分の頭の中にあるイメージを共有しますが、
そればかりでは自由度のないものになってしまうので、役者さんたちと相談して作り上げていく
部分も多かったりします。
あとは、カメラマンとは事前に何度も何度も話し合い、画を作っていくのが大切だと思います。

8.壁にぶつかった時の乗り越え方を教えてください
「どんなことがあっても、宇宙の歴史から考えれば、見えないほど小さな問題」と言い聞かせます。