映画『サヨナラ、いっさい』『ボクのワンダー』『ほだかとまどかとダンゴムシ』

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2021-03-30 16:00:00 〜 2021-04-13 15:59:59
監督:渡邉高章
MC:河辺ほのか
Asst.:西岡れな

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作品情報

渡邉高章(監督)

1976 年東京生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。映画やドラマの演出部・制作部を経て、現在は「ザンパノシアター」にて映像制作を行っている。一歳の子を主人公にした短編映画『サヨナラ、いっさい』は、全国四十箇所以上の映画祭や学会などのイベントで上映され、最高賞を含む複数の受賞を果たした。『サヨナラ、いっさい』から始まった「子ども映画シリーズ」は現在6作目を数えている。
他に、あの世を彷徨う夫婦の姿を描いた『土手と夫婦と幽霊』、東京は武蔵野を舞台に「保活」に悩む夫婦を描いた「Elephantsong -A Tokyo Couple Story-」などがあり、いずれも国内外の映画祭にて最高賞や俳優賞を含む多くの賞を受賞した。2020年12月に開催された「第25回ながおか映画祭 想像の映画館」において、監督特集が組まれている。現在、新作『I forget』を製作中(https://www.pj-iforget.com/)。

「サヨナラ、いっさい」

1歳のボクはママに連れられて遠くへ行くらしい。パパとうまくいってないからだ。新幹線に乗ってオジサンのところで過ごしたボクは、今までの人生を振り返ってみる。

「ボクのワンダー」

ボクは夢を見たー小川のせせらぎ、葉っぱの舟、木漏れ日、渡り鳥、カプセルの中に赤ちゃんがいて、ボクはママに抱っこされている。目を覚ますと、ママがあることを教えてくれた。これは3歳のボクが体験したワンダーなお話です。

「ほだかとまどかとだんごむし」

5歳になったボクには3歳の妹がいる。ボクも妹も虫が大好きの日々。さあボクは自転車の練習をしなくっちゃ。ボクは忘れないよ。だって楽しかったから。

出演者

監督 渡邉高章
MC 河辺ほのか
Asst. 西岡れな
 
 

QUESTIONNAIRE

1.この映画を撮ったきっかけはなんですか?
今回の三本は、私自身、「子ども映画シリーズ」と呼んでいる作品なのですが、どこにでもいる世の中のお父さんと同じように、可愛い子どもの成長を記録するという思いから始まりました。

2.影響を受けた作品・監督はいますか
私の作品の製作は主に「ザンパノシアター」ですが、これはフェデリコ・フェリーニ監督『道』に由来します。フェリーニ監督の一連の作品には映画が持つ芸術性や娯楽性を学びました。

3.普段どんな時にアイディアが生まれますか
子どもと一緒にいる時です。普段当たり前に過ごしてきたことでも改めてその意味を考えさせられたり、新しい視点を発見したりと、作品にとってだけではなく、私の人生も豊かにしてくれている気がします。

4.作品へのこだわりがあれば教えてください
「子ども映画シリーズ」は、子どもたち次第ですが、これからも続けていきたいと思っています。最近はコロナ禍での子どもたちの活動をテーマに制作しましたし、新作は初の全編フィクションです。「映画」に限らないことですが、子どもたちの興味を失わないように努力しなければなりません。

5.今回の作品で一番苦労した点を教えてください
『サヨナラ、いっさい』では、一歳の「ボク」の喃語をナレーションに使用していますが、これを録音するのは大変難しいものでした。日々レコーダーを隠し持っていて、「ボク」が喋りだしたら、ここぞとばかりに録音していましたが、「ボク」にレコーダーが見つかってしまうと玩具にされてしまいました。

6.今後どのような作品を作っていきたいですか
誰かのためにある「映画」です。「子ども映画シリーズ」もそうですが、一人でも誰かの為になるのであれば、生まれてきた意味があると思っています。最近はアーティストや俳優さんとコラボすることが多いのですが、それも同じことと考えています。

7.撮影現場について、スタッフ・キャストとのコミュニケーションはどのようにとっていますか。
撮影に入る前に俳優さんの悩みはできるだけ解消したいと思っております。
演出部時代に学んだことですが、現場を効率よく回せば、自ずとコミュニケーションも良くなります。

8.壁にぶつかった時の乗り越え方を教えてください
もしかしたら壁なんてどこにも存在しないのかもしれないと最近思うようにしました。