21/05/11 16:00~21/05/25 15:59   配信

映画『ある母』『anipulatio』
プロデューサー・俳優 恵水流生  / 監督 板橋知也  / 監督 瀬尾宙  / MC 三谷啓子

コメント

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平均  
 4 コメント
Masaya Takasu

1作目の作品、てっきり親子3代に渡る話だと思っていて騙されましたw

母の姿を色々な物に例えている所に介護問題の奥深さを感じました。

Ty

どちらの作品も奥が深すぎて、スタジオのお話で気付いたことが

たくさんありました。

どちらも何回か見て、本質が理解できる作品ですね。

にしだ

2番目のアニメ作品は、可愛い絵柄なのにシュールと

思っていたら、すごい深い意味があって驚いた。

最近見た「ホムンクルス」を思い出した。

今の報道の仕方や、自分の思い込みでしか物を見ない人間への

アンチテーゼのような作品。

せな

1作目のラストのへその緒のシーン、感動しました。

途中から感じていた違和感が、最後に全て解消できた上に、あのシーンだった

ので、ちょっと泣きそうになりました。

2作目、スタジオトークで色々気付けました。

星の王子さまぽい雰囲気が好きでした。

作品情報

板橋知也・瀬尾宙(監督)

板橋知也
1994年8月2日東京生まれ
2011年 第8回世界絵画大賞展優秀賞
2016年 短編映画「SAUDADE」TUJフィルムフェスティバル1位
2017年 短編映画「99%」ぴあフェスティバル一次選出
2020年 短編映画「ある母」
門真国際映画祭最優秀脚本賞、立川名画座通り映画祭グランプリ受賞、神戸インディペンデント映画祭上映作品、函館港イルミナシオン映画祭観客賞

瀬尾宙
1987年生まれ
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒
東京藝術大学大学院 映像研究科メディア映像専攻卒
現在はフリーランスの映像作家として活動中

「ある母」

病室、ある母優香はベッドの上の幼児をあやしている。優香はベッドの上の10歳の女の子を世話している。彼女は手に負えず苦悩を重ねる日々、ついには殺意が湧いてきて…。

「anipulatio」

私達が普段目にする映像は、一見その出来事の全てを写し取っているように見えます。しかし、画面の外側に何があるのかを私達は知ることはできないし、それらの映像には一部の例外を除きそれを作った人の意思が介在しています。 本作は、「情報の操作」をテーマに作成しました。一つの事実も一部を見たり順番を変えて見るだけで、全く別の印象になります。情報の無数に存在する現代の社会で私たちは何を信じていけば良いのでしょう。

出演者

プロデューサー・俳優 恵水流生
監督 板橋知也
監督 瀬尾宙
MC 三谷啓子
 

QUESTIONNAIRE

板橋知也
1.この映画を撮ったきっかけはなんですか?
きっかけは僕の周りの方々のエピソードでした。ある方は父親が徐々に徐々に周りのものが忘れていって、最後に自分も忘れていった時に、死ぬよりも辛かったとおっしゃってたそうなんですね。まさに時間が逆行していくように父親が子供に戻って行くのが見てられなかったと。ですが介護していく中で、今度は父親が可愛く見えたそうなんです。まるで子供の世話をしているかのようで辛くなくなったそうなんです。その話を聞いた時に家族とか血縁って不思議だなと思ったんですね。子と親という関係性が崩れたとしてもどこかしらで最終的に繋がるんだなと思いました。それで時間という映画独自の表現方法を使ってその不思議な繋がりを描けたらと思って脚本を書きました。

2.影響を受けた作品・監督はいますか
今作を作る上で映像のルックや雰囲気などは「21グラム」や「灼熱の魂」、「メッセージ」などを参考にしました。静かでかつ哲学的な部分は、イニャリトゥ監督やヴィルヌーヴ監督からすごく影響を受けていますね。

3.普段どんな時にアイディアが生まれますか
昔から歩きながら考え事するのが好きだったので、今でも歩いてる時にふと何か思いつくことが多いです。特に音楽を聴きながらの時とかですね。音楽を聴いてると勝手に「このメロディにこういう映像来たら面白いなぁ」とか想像したりして、そこから徐々に物語を構築していくみたいな事をしてます。

4.作品へのこだわりがあれば教えてください
10人いたら10人に受けるよりも、2〜3人が「良い」って言ってくれる作品を目指しています。万人受けする作品をまず僕が作れないっていうのもあるんですけど、僕自身そういう作品が好きなんです。
地味な男子高校生3~4人が教室の隅で話してる会話の面白さみたいな。多分そういう方が根強く心に残ると思っています。今回もいろんな人を置いてきぼりにしてしまいました。でも心に残ってくれた方も多かったので嬉しいです。

5.今回の作品で一番苦労した点を教えてください
今回は僕の中でも実験的で、伝えたいこともかなり概念的なのでそこが伝わるかが苦労しました。4の質問につながるのですが、やはり「一部の人に褒めてもらえるものでいい」と言っても限度がある
のでそこのバランスは今回が今までで一番苦労したかもしれないです。この作品はドラマではなく、娘と認知症の母という構造を伝える映画なので、「そこに振り切ろう」と最終的には決めて制作しました。

6.今後どのような作品を作っていきたいですか
僕は“孤独な人間”が好きで、そういう人たちの映画を今まで撮ってきました。次は原点回帰的にまたそういった人たちを描きたいと思っています。今はそういった社会からの外れ者たちがメインの群像劇を書いていて、今作とは真逆のシニカルなコメディです。また複数のタイムラインが行ったり来たりする頭痛系物語なので、散歩する時間が長くなってます。

7.撮影現場について、スタッフ・キャストとのコミュニケーションはどのようにとっていますか。
静かな作品ですが、ぼくは楽しく撮影したいので今作の現場も明るかったですね。ピリピリしていると各部署の方達のパフォーマンスが下がるという持論があるので、普段から出来るだけ楽しく現場が回るようにコミュニケーションを取ることに気をつけています。

8.壁にぶつかった時の乗り越え方を教えてください
ベタですが”友人に話す”です。ぶつかった時はやはり精神も錯乱しているので、状況もちゃんと理解していない事が多いですね。冷静な思考の友人に話すことで冷静な意見を取り入れられますし、口に出して喋るってことは頭の中で状況を整理している事なので喋るだけでも解決に繋がるんです。実際に今回の作品でもいろんな方に相談して作り上げた部分も多かったですね。

瀬尾宙
1.この映画を撮ったきっかけはなんですか?
SNSの炎上などを見て情報を上手く伝えるのは難しいなと感じたため。

2.影響を受けた作品・監督はいますか
ノーマン・マクラレン
佐藤雅彦
セルゲイ・エイゼンシュテイン
など

3.普段どんな時にアイディアが生まれますか
普段生活して、不自由に思ったり不快に思った時が多い気がします。

4.作品へのこだわりがあれば教えてください
言語を用いずにテーマを伝えること。

5.今回の作品で一番苦労した点を教えてください
元の素材を編集する前提でストーリーを成立させるのにとても時間がかかりました。
世界の端と端をつなげて円にするアイディアが出たことで制作が大きく進みました。

6.今後どのような作品を作っていきたいですか
アニメーションの面白さとテーマをしっかり両立させた作品を作っていきたいです。

7.撮影現場について、スタッフ・キャストとのコミュニケーションはどのようにとっていますか。
基本的に一人で制作していますが、アイディアができた段階で色々な人に相談するようにしています。

8.壁にぶつかった時の乗り越え方を教えてください
ぶつかっている問題が解決不可能な場合もあると思っています。
不可能な場合には無理をしてもしょうがないので企画ごとやりなおします。
制作段階に入ってからそうなると、とっても困るのでリスクヘッジをしっかりやります。